私はパニック障害、うつ状態になって、2年くらい仕事を休み、復帰することなく退職をしました。
復帰が頭によぎったことはあります。
「退職するなら、一度復帰してみて、ダメだって分かったら辞めたらいいじゃん」と思うこともありました。
しかし、教員の復帰、復職はハードルが高すぎます。
学校は
- 閉鎖的な空間
- うつに対して理解の少ない人が多い(生徒も含め)
- 対人関係から逃げられない
- 1人で気持ちを落ち着けられる時間が少ない
うつに一度なってしまった後のこの環境への復帰は、想像するだけで「無理!」ってなります。
では、実際に復職する人はどのくらいいるのでしょうか。
復職したのは4割


これは文部科学省の調査、精神疾患による休職者の状況(教育職員) で、平成29年度中もしくは平成28年度以前に精神疾患により休職し始めた教員の調査で、平成30年4月1日時点の状況です。
4割が復職しているって意外と多いな、すごいなと私は思いましたが、どう思いました?
まぁ、反対に休職し続けている4割、退職2割、休職者の6割の人が教員を志したのに働けないというのも多いなと思ったり。
教員が復帰しにくい理由は、復帰プログラムに問題?
教員がうつなどで休職すると、復職プログラムを受けてから復帰するのが一般的です。
復職プログラムとは慣らし勤務みたいなもので、いきなりフルタイムでは働けないので、それをつなぐための期間です。
復職支援プログラムの概要(教育職員)を見ると、復職プログラムを「必ず」受けなくてはいけない自治体は少ないのですが、受けるのが普通ルートです。
私の自治体も「必ず」では書かれていませんが、復職プログラムの話は校長からされました。
しかし、この復職プログラム、うつになった職場で行われる自治体が約9割!!
67自治体のうち、59自治体が「所属する勤務校で行う」との記載があります。
はじめは通勤練習だけだったり、ある意味慣れた職場ですから、そこでするというのも分からなくはないです。
ただ、はじめからうつになった職場に行く、職場の人に会うのは私は抵抗あるなぁ。
はじめは病院や関連施設から慣れていって後半が学校で復職プログラムを行うというのは、67自治体のうちたったの5自治体。
こりゃ復職のハードル高いままですわ…。
学校という環境がうつ経験者はリスク多
そもそも教員で復職できる人が本当すごいなと思っていて、
私はうつになって、
- 長時間勤務すること無理
- 常に人と接するの無理
- マルチタスク無理
- 自分のことで精一杯
- ストレスに弱い
- 疲れやすい
- 早く家帰りたい
こんなのなので、教員というハードな仕事をするということがもう想像できないんですよね。
昔はよくやってたなと思いますもん。
そして、これは想像なのですが、学校としてもうつ経験者を復帰させることはリスクだと考えると思うんですよね。
うつが再発する可能性は高いし、再び休まれると学校の運営も大変だと思います。
ずっと休んでもらうか、休まず働いてもらうか。
いきなり休まれるのが学校にとっても負担だし、休む側も申し訳なさがありますし。
だから、教員って復帰しづらいのかなーと思います。
*てか、普通に教員の仕事は無理ゲーなのでは(笑)
→教員の仕事と家庭の両立は無理ゲー
*辞めることもできず、復帰することもできず、ただただ休職するしかなかった
→1年前の自分も今の自分も教師を辞めようとしている
*一度、外の世界見ると教員には戻れない
→休職したけど教師に復帰したくない理由
勉強になります
学校、そして特に中学校は閉鎖的で排他的過ぎますよね。
顕著なのは保護者が職員室に来たら、揃っていい顔するのに、業者さんとか庁務士さんには目も合わせない教師もいます。
今回、プログラムのことを記事にしていただいて、私が知らなかったことを学ぶことができました。
私が知らなかった人の気持ちを知ることができました。
私たち教師はあらゆる人々の特性や思いをしるべきです。
あらゆる人々の痛みや悲しみや苦しみを知るべきです。
しかし、忙しさにかまけて、無意識に記憶の耳をふさいでしまっています。
みほ先生はきっと言いづらいことも、言いたくないことも、思い出したくないことも、オープンにして、これ以上同じ苦しみを誰かに与えたくないという使命感があるやさしい方なのではないかと思います。
私のコメントがみほ先生の励みや喜びに変わるなら幸いです
(プレッシャーかけていたり、ハードルを上げていたりしたらすみません)