うつや躁の気分を安定させるためには、自分を客観視すること

 

 

自己嫌悪なみほさん

あー。自分なんであのときあんなこと言ったんだろう。

そういえば、あのときの自分調子悪かったのかな?

 

 

こういう風に思ったことはありませんか?

 

もちろん心身が健康な人でも、一時の感情でそのようなことを思ってしまうこともありますが、

躁やうつの経験がある方はよく思い当たるのではないでしょうか。

 

私はパニック障害の診断後、うつ状態にもなり、その後、双極性障害Ⅱ型ではないかと言われました。

双極性障害とは気分のアップ(躁)ダウン(うつ)が繰り返されるもので、Ⅱ型は躁があまり激しくないタイプのものです。

 

私はうつ状態から服薬によって一時気分が良い時期を過ごした後、またひどいうつ状態になった経験があります。

そのエピソードからも服薬を双極性障害向けにしてもらい、低め安定を保つことができました。

 

自分の気持ちが安定してきたときに、やっと「あのとき調子悪かったんだなー」とか「あれ、少し躁気味だったかも…」と少し当時の自分を客観視できるようになります。

 

私は経験から、この「自分を客観視すること」をとても大事だと思っていて、常に第三者の自分が自分を見ているように心がけています。

この記事は、主に双極性障害持ちの人向けに「自分を客観視すること」について書いていきますが、診断が出ていなくてもちょっと気分の浮き沈みがあるあなたには少しお役に立てるかなと思います。

 

まず、不安定なときは自分を客観視するのは無理だ

はじめに言っておきたいのは、激しいうつ状態、躁状態、気分がいつもより下がっていたり、やたら上がっている時は自分を客観視するのは無理ということです。

激しいうつ状態、躁状態、気分がいつもより下がっていたり、やたら上がっている時は今の自分に精一杯で、それどころではありませんよね。

 

しかし、

  • 激しいうつ状態、躁状態、気分がいつもより下がっていたり、やたら上がっているとき(気分が不安定な状態)=客観視できない
  • 気分が安定している状態=客観視できる

という明確な境目があるわけではないので、

気分が安定しているときに、自分を客観視できることを身につけておくと、次に調子が悪くなったときに、ある程度の気分が不安定な状態に限っては客観視できるようになります。

 

と言っても、気分が不安定な状態のときに、「あー、今調子悪い時期だな」って思う程度です。

これだけできるだけで、だいぶ楽になると思います。

 

激しいうつ状態、躁状態、気分がいつもより下がっていたり、やたら上がっているときは客観視できなくて当然なので、無理しない。

ちょっとよくなったときに客観視をする意識を持とう!という感じです。

特に躁持ちな人は、客観視できるようになると、気分があがりすぎないように自分をコントロールしやすくなっていいと思います。

 

自分を客観視できるときは気分が安定している証拠

  • 気分が不安定である→客観視できない
  • 気分が安定している→客観視できる

実は、この逆も成り立つと思っていまして、

  • 客観視できない→気分が不安定なのかも
  • 客観視できている→気分が安定している

自分を客観視できているということが体調のバロメータになりうるということです。

「あ、今自分は客観視できている…!」と思うときは調子がよいと思っていいと思います。

 

なので、常に客観視することを心がけていれば、気分も安定しやすいのではないかなと思います。

個人的にオススメなのは、夜眠りにつく前に今日1日を振り返ること。

そうすれば、自然と今日1日の自分を客観視することができます。

 

うつや躁で冷静に自分を客観視できるメリット

これは単純な客観視のメリットなんですが、客観視することで、冷静に自分を観察できます。

特に躁状態、気分があがりすぎているときに冷静に自分を見ることができると、いきすぎた行動を抑えることができます。

 

これは経験談ですが、一度行きすぎた行動をしないと何がよくて、何がダメなのかわからないということもありますが…

とにかく冷静な判断ができるにこしたことはないと思うので、自分を客観視するスキルはぜひ身につけておきたいものです。

 

気分が安定しているときに自分を客観視することを意識しよう

気持ちが不安定なときに、自分を客観視をすることは無理ですが、少し回復して気持ちが安定しているときに自分を客観視することを身につけてみても損はないと思います。

自分を客観視できれば、

  • 冷静に物事を見ることができるようになる
  • 気持ちのコントロールができるようになる
  • 気分のコントロールが少しできるようになる
  • うまくいけば体調のコントロールもできるようになる

生きていく上でいいことが多いと思いますし、双極性障害持ちの方は症状の安定にも一役買うと思います。

ぜひ、夜眠りにつく前などに今日1日を振り返るところからスタートしてみてください。

 

 

あわせて読みたい

*1番は心のサインを観察することが大事。自分の心を見て見ぬフリしたらダメだよ
身体のサインを見逃すな!うつになりやすい人は心のサインを無視するから

*調子の悪いときは何もせずに受け入れて、身を任せるだけでOK
冬季うつの対策は「受け入れる」だけ

*悩みがあって気分が下がっているときはこれもオススメ!
宇宙が解決?あなたの悩みが大したことなくなって、前向きになれる方法

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です