教員はスーパーマンにならなくていい

 

教師も1人の人間。

だけど、要求されることは、山のよう。

  • 国語の先生なのに、運動部の指導をしろ。
  • 音楽の先生なのに、壊れた生徒の机を直せ。
  • 体育の先生なのに、生徒の外れたボタンを直せ。
  • 定時は17時なのに、19時まで部活動。

心当たりのある人は多いと思います。

 

でも、だいたいの教員はやってしまう。それが、生徒のためになるなら。

こんなことが日常になっているために、教員はなんでもできるスーパーマンになっていく。

そして、教員自らもスーパーマンになろうとしてしまう。ならなきゃいけないと錯覚してしまう。

 

すると、どうなるか。

「教員の本来の業務ではないことに、時間、体力を奪われ、潰れていく」

 

私自身もスーパーマンになろうとしていました。

「生徒の要求に応えられる教員になりたい」

「誰よりも信頼される、頼られる教員になりたい」

と。

 

でも、その考え方が潰れてしまった原因でもあるなと思います。

教員がスーパーマンになろうとすると潰れる。だから、教員はスーパーマンにならなくていいということを今日は伝えしたいと思います。

 

教員は何でも屋

このように教員は自分の専門以外にも、やらなくてはいけないことが多いです。

「教員は何でも屋」ということはこちらの記事にも書きました↓

公立中学校教員8年間の経験で身についたこと

12月 14, 2018

 

別にこれらのことをやるのは強制ではありませんが、

  • 生徒のため
  • 他にやる人がいない

このような状況から、ほぼ強制的に教員=何でも屋になりがちです。

こんな環境で働いていると、「なんでもできなくちゃいけない」という危険な錯覚に陥ることが多いです。

 

1番大事なのは頼ること

教員って弱みを出すのが苦手な性格の人が多いような気がします

「子どもの前では強くなくちゃいけない」というか、指導する側の立場だと弱みを見せることでこれから指導しにくくなるのではないかと思ってしまいます。

だから、自分1人で抱え込んでしまう、頼れない、相談できない。

 

昔の私がまさにそう。体育教師ってどちらかというと厳しさを要求されるから。

本来そんな性格じゃなくてもそういうポジションというか。

そして、子どもだけではなく、仲間の職員にも頼れなくなってくる。

これ悪循環でしたね。

 

私のこの失敗を活かすなら、「教員の1番大事なことは頼ること」だと思います。

頼ることが苦手な人は「頼られることは迷惑だ」と考えがちです。

でも、多くの人は「頼られると嬉しい」と感じます。あなたも感じたことありますよね。

 

そして、「自分の苦手は誰かの得意」ということ。

自分が苦手だと思っていることは誰かは得意だったり、全然苦じゃないことも多くあります。

あなたも頼まれたことを難なくやり終えたとき、めちゃくちゃ感謝されたこと今までありますよね?

日頃から人の得意なところを探して、自分の苦手なことは得意な人に頼むクセをつけましょう。

 

最後に、「弱みをさらけ出すことで安心感が増す」ということ。

当たり前ですけど、完璧な人間っていないです。

でも、先生って完璧に見えがちですし、完璧を目指しがちです。

 

そこで、完璧に見える人から「私これ苦手なんだ」って聞いたら、なんか嬉しくなりません?

これ、子どもには効果的で子どもはこんな風に先生から言われたら、一生懸命やりますよ。

「先生にも苦手なことがあるんだ」「私の苦手も認めてくれる」って思うんです。

 

みんながスーパーマンを目指すと、ギスギスするし、しんどいし、人手が余る。

スーパーマンを初めから目指すのはやめて、完璧な人間はいないんだから、お互いの苦手と得意を補い合ってやっていけたらいいですね。

 

特に学校はいろんな子ども、先生がいますから。

スーパーマンのマントは早めにとっちゃいましょう。

 

自称スーパーマンになろうとして潰れた人より

 

 

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