『学校は行かなくてもいい』レビュー!学校に行かない選択肢が認められてほしい

 

お母さん
子どもが実は不登校ぎみ。どうしたらいいの?
子ども
学校ってなんか息苦しい。行きたくないな。
子ども
そもそも学校って行かなくちゃいけないの?

と学校へ行くことに対して不安、疑問を持っているあなた。

 

ぜひ小幡和輝さん@nagomiobata ‏の『学校は行かなくてもいい』を読んでほしいです。

私は印象に残ったことや自分の感じたことをツイートしながら、この本を読みました。

↓これが私の『学校は行かなくてもいい』の感想ツイートの一部です。

私はこの本を読んで、

  • 不登校は悪いことではない
  • いろんな選択肢が認められるようになってほしい
  • いろんな選択肢を学べる場所を作りたい

そして、タイトルの通りに学校は行かなくてもいいと、より強く思いました

 

『学校は行かなくてもいい』の著者、小幡和輝さんは不登校だった

この本の著者、小幡和輝さん@nagomiobata ‏自身が不登校だったとのこと。

そんな小幡和輝さん自身が

  • 自分と同じように不登校になった子
  • 自分の居場所を見つけられずに苦しんでいる子
  • 一緒に悩んでいる親御さん、先生

に、「こんな生き方もあるよ」と伝えるために書かれた本です。

 

小幡和輝さんが不登校になったきっかけは、小学校2年生の時にクラスメイトに3-5=2ということを説明したこと。

小学校2年生ではマイナスの概念を習っていないので、クラスメイトから「それは違うでしょ」という目で見られ、賢いがために浮いてしまったそうです。

そこから、自分の意見は言わないほうがいいと思ってしまい、苦しくなり、たまたま殴ってくる子がいたから、これを機に学校に行かないことを選択したそうです。

そこから、中学校は行かず、高校は定時制高校に入学し、ある時イベントの手伝いをして、そのことを中学校で話してくれないかという依頼から、自分の不登校経験を話し、多くの生徒から共感をいただいたようです。

そこから、

  • 自分の経験が無駄ではなかった
  • 自分にもできること、やりたいことをやろう

そう思って高校生で起業をし、不登校だった自分が行きたかった学校を作ることを夢見て現在活動されています。

 

学校を否定するのではなく、学校に行かない選択肢の紹介

この本のタイトルは『学校は行かなくていい』ではなく『学校は行かなくて”も”いい』です。

今の学校で学ぶことは世界から見ても、とても水準が高いです。

これは日本の教育の誇るべきところだと私は思います。

集団教育のため協調性をやたら求められたり、座学の勉強ができるできないに重きを置かれていたり、戦後の教育が70年以上経っても大きく変わらず、残っています。

 

しかし、集団で行動するのが苦手な子、勉強が苦手な子はもちろん存在します。

その子たちは今の学校では居づらいだろうと思います。

集団で行動しなくても、勉強ができなくても、実際に学生時代は不登校でも活躍している人はたくさんいます。

この本には、学校に行かない選択肢、正しい不登校のやり方がたくさん書かれています。

  • 不登校の心構え
  • 自分の居場所の作り方
  • 学歴をアップデートする方法

など、小幡和輝さんが実際に体験したことが具体的に書かれています。

 

「学校に行けなくても大丈夫」

「学校に行かなかったからこそ、今生きることができている」

「学校に行かなくても、立派な大人になれる」

 

マイナスなイメージの不登校をプラスなイメージに変えてくれ、学校に行かない選択肢を与えてくれる本です。

 

不登校を経験した方の体験談が豊富

この本には小幡和輝さん@nagomiobata ‏以外にも不登校を経験された方の体験談がいくつも載っています。

  • 家入一真さん(社長)
    現在、クラウドファンディング「CAMPFIRE」代表取締役CEO。中学2年生から不登校で極度の引きこもり。高校に行くも1年で中退。デザイン会社でWebデザインや開発に興味を持つ。22歳で会社設立、29歳でJASDAQ市場に最年少で上場。

 

  • 吉藤オリィさん(社長)
    現在、株式会社オリィ研究所、代表取締役所長。小学校5年生から中学校2年生まで不登校。高校生の時に電動車椅子の新機構の発明と不登校経験から、孤独解消分身ロボットを作り、さまざまな賞を受賞する。

 

  • JERRYBEANSさん(3人組のバンド)
    3人とも小学校高学年から中学校3年生まで不登校。そんな経験からメッセージを語りと歌で講演ライブを全国各地で行なっている。

 

  • 河合未緒さん(起業家)
    ネット上で不登校経験者と不登校生が相談できるサイト「Clue」、元不登校生のインタビューサイト「LOAD」を作る。インバウンド事業で日本人・外国人向けに簡単に着ることができる着物と帯を販売。

 

他にも

  • クラスのいじめ、先生も助けてくれなかった子
  • ゲームのカードを学校に持っていって、自分だけが処分を受けた子
  • 友達とうまくいかず、友達との接し方がわからなくなった子
  • なんとなく学校に違和感を感じ、伝統工芸品を世界に広める会社を作った子
  • いじめで不登校になり、バイト先の出会いで起業家を目指した子
  • 不登校の経験があるけど、高校教員をしている子
  • 学校に行く理由がわからなくて悩みまくった子
  • 部活で先輩からの暴行事件を受け、親が学校と一生懸命戦ってくれた子
  • 特に理由はないけど、学校がなんだか息苦しくうつになった子
  • いじめで不登校になった子を持つお母さん

の体験談が載っていて、いろんな角度から不登校について語られています

 

 

不登校も認められる世の中へ

この本は

  • 不登校は悪いことじゃない
  • 不登校になることは弱いという意味じゃない
  • 不登校になっても生きていける
  • 不登校という選択肢もあるよ
  • 不登校になることで生きやすくなることもあるよ

ということを教えてくれます。

 

世の中はまだまだ「不登校=マイナスなイメージ」だと思います。

でも、この本を読めば、マイナスなイメージはなくなり、むしろプラスなイメージさえ感じられます。

 

そして、

  • 子どもが実は不登校ぎみで悩んでいる親御さん
  • 学校ってなんか息苦しくて行きたくないなと思ってる子
  • そもそも学校って行かなくちゃいけないのと悩んでいる子

など、学校へ行くことに対して不安、疑問を持っている方にぜひオススメしたい本です。

 

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