こんにちは、みほです。
私は中学校の保健体育の教員をやっていました。
精神的に限界がきて、うつで病気休暇(病休)を取得した経験があります。
この記事では、教員の病気休暇(病休)について
- 病気休暇とは
- 手続きはどのようにするのか
- 期間はどのくらい取れるのか
- 給料はどうなるのか
- 休んでいる間学校との連絡は?
- 私の経験談
を書いていきたいと思います。
もくじ
病気休暇(病休)とは
病気休暇とは、
「職員が負傷又は疾病のため療養する必要があり、その勤務しないことがやむを得ないと認められる場合における休暇とする。」
と国家公務員法に書かれています。
例えば、入院しなければいけないケガや病気のときや、うつなどの精神疾患などで仕事に長期間いけないときなどに取得することができます。
また、病休は初任の先生も取得することができます。(初任の先生は休職はすることはできません)
病気休暇(病休)の手続き
手続きは
- 教育委員会に提出する簡単な書類1枚
- 病院の診断書1枚
が必要になります。(自治体によっては違う場合もあります)
「教育委員会に提出する簡単な書類1枚」というのは、「私〇〇は病気休暇を取得したいです」と申し出る書類なので、名前と印鑑を押して、校長の許可をもらう簡単な書類です。
そして、「こんな病気で療養する期間がこれくらい必要である」という証明が必要なので、病院での診断書が必要となります。
病院の診断書をもらうにはお金がかかり、診断書の相場は2,000~4,000円くらいです。
病気休暇(病休)の期間
人事院の規則によると、病休は最大90日間取得することができると明記されています。
しかし、疾病の種類、自治体によっては180日間取れる場合もあります。
基本的には病休の期間は90日ですが、自治体によっては180日取れる場合もありますので、勤務している自治体の条例を見てみて確認するのが1番です。
病気休暇(病休)の給料
なんと病休中の給料は今まで通り、満額(100%)が教育委員会から支給されます。
しかし、ボーナスは減額されます。
病気休暇(病休)中の学校との連絡
意外と気になるのが、この「休んでいる間の学校との関係」
特にうつなどの場合、まめに連絡がきたら心が休まらないですよね。
しかし、管理職の立場としては病休中の職員ももちろん組織の人間ですので、状況を把握しておく義務があります。
なので、こちらのことを考えずに律儀に訪問してくる管理職もいますし、こちらのことを考えてあえて連絡は控える管理職もいます。
この病休中の連絡のやり取りに関しては、管理職の考え方に左右されますので、治療のことを考えるとこちらが負担のない方法でお願いするのが1番良いと思いますし、変に管理職にも気を遣わずに済むと思います。
体調が悪くて休んでいるのですから、連絡で悪化させてはいけません。
実際に、病気休暇(病休)をとった私の経験談
最後に私が実際にどのような感じで病休をとったのかお話ししたいと思います。
10/28(金)うつ状態で朝起き上がれず、とりあえず年休
↓
10/31(月)年休。
↓
11/1(火)年休。
↓
11/2(水)文化祭を見るため出勤。
↓
11/3(木)祝日。
↓
11/4(金)病休開始
という感じでした。
11/2(水)に一度出勤したり、祝日もあったので、11/4(金)からキリよく病休という処理をすることになりました。
はじめは年休を消化するように促された
はじめは校長に「今ある年休を全部使い切ってから、病休にするかどうかを判断しないか?」と言われましたが、当時は復帰する気もあったので、「もし復帰した時に体調が悪くなって年休を取りたくても取れない状況になるのは怖い」と思い、病休を申請しました。
日付が決まってから診断書を書いてもらった
校長と相談して「書類上では病休を11/4からとる」ことを決めてから、後日病院に行き、診断書を「11/4から休養が必要」と始まりの日付を指定して書いてもらうということをしました。
このような微妙な調整をしなくてはいけないのがお役所の書類のやっかいなところです(笑)
以上のように、書類の都合上、いつから病休の処理をするかというのはあとから微調整するような感じでした。
はじめは病休期間1ヶ月の診断→最大の180日まで延長した
期間は私の場合、最終的には病休を180日間(6ヶ月)まるまる取得し、その後も休職をすることになったのですが、はじめからこのような診断をされたわけではありません。
はじめは11月末までの約1ヶ月の休養が必要と診断書に書かれましたが、とても勤務できる状態ではなかったので、1ヶ月が終了する間際に最大の180日まで延長する手続きをしました。
このように、一度「この日まで休養が必要」とお医者さんの判断で診断書に書かれますが、その期間で復帰するか、延長するかはその都度また診断されますので、延長も十分あり得ます。
給料は本当に満額。ボーナスは激減。
給料は本当に休む前と同様に満額もらえていました。
しかし、12月のボーナスは今までは約2ヶ月分くらいだったのが、1ヶ月分にも満たないくらいには減っていました。
病休中の連絡のやり取りは夫を介して
学校とのやり取りは、校長も理解がある方で私に直接連絡してくることはありませんでした。
渡さなくてはいけない書類があった場合は、すべて夫に連絡がありました。
(夫の負担はかなり増えて申し訳なかったですが)
私としては、学校のことをなるべく思い出すことが少なく、そのおかげで気持ちが休まった部分もあったので、大変ありがたかったです。
教員の病気休暇(病休)まとめ
最後におさらいです。
病気休暇(病休)は
・ケガや病気で勤務できない時に取ることができる。
・教育委員会に申請する書類1枚と病院の診断書1枚必要になる。
・基本は最大90日取れる。
・給料は満額(100%)支給される。
です。
きっとこの記事を見ているあなたは「病休をとろうかどうか悩んでいる」もしくは「限界が近い」のかなと思います。
名前の通り、病気休暇(病休)は病気を回復させるための休暇です。
休暇ですので、労働者側の権利があります。
無理せずに取得し、ゆっくり休んでください。
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管理職と合わないので そこが難しいと感じてます。
コメントありがとうございます。
管理職に面と向かって病休をとりたい旨を言いにくい場合は、休む(年休で)→電話で伝えるもありかなと個人的には思います。
校長にもう辞めたい、限界、休ませてほしいと言い、精神科を受診。薬を出され、校長と休みについて相談してみたらとのこと。だが、校長からは、休ませるのは難しい。支援の先生つけたり、時間割を変えるとの案を出された。今、過呼吸や起き上がれない等の身体的な症状が出ていないからの対応なのか…それなら、過呼吸なりたい…とすら思ってしまいます。診断書もらえば、休ませてくれるのでしょうか…
豆次郎ママさん、コメントありがとうございます!
大変ですね。
校長からしたら、豆次郎ママさんにそのまま働いてもらうのが調整が楽なので、そのように言うのだと思います。
診断書出せば、校長も休ませるしかないので、アリですね。
自分の「辞めたい」「限界」の声をしっかり尊重してあげてくださいね。
応援しています!